無駄話だって、無駄じゃない。
人付き合いが自分のベース。
営業部 二課 課長 / 2010年入社
S.C さん
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人がいい。だから、のびのび働ける。
もともとは飲食業界で働いていて、料理も好きだったのでやりがいも強く感じていました。ただ、転勤を含めて今後のキャリアを考えると、住み慣れた街で家庭を大切にしたいという想いが勝り、それで転職することを決めました。いくつかの選択肢を頭に描いていましたが、そのなかでも飲食と関わりの深い兼光産業を選んだのが、もう10年以上も前のことになります。
入社してすぐ、兼光産業を選んでよかったなと思ったのは、社員のみんなが和やかだったから。もちろん仕事に関しては緊張感を持って接しますが、オフのときはフランクな感じで、自分の性に合っていました。思い返すと、先輩方が意識して新入りの自分に優しく接してくださったのだとは思いますが、居心地よく感じて、のびのび働ける環境だなと感じていました。
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フランクに頼れる人間でありたい。
今は、飲食店の方々と直接商談を行う直販のチームにいます。キャリアも10年以上になり、「教える立場」であると自覚しています。だからこそ、自分の後輩にあたる面々にとって、「頼りやすい先輩」でいようと意識しています。仕事をしていて悩むことってたくさんあります。業務に関わる具体的な悩みもあれば、人間関係のこともあるし、体調や家庭の事情で働けないシーンもあると思います。そういったときに、フランクに頼ってもらえる存在でありたい。それは自分のテーマにしています。
もちろん、無理に仲良くなろうという話ではありません。世代間で価値観の違いもあるし、昔と違って社内外の切り分けをしっかりしたい人も増えていることは知っています。そのうえで、上手な付き合い方・向き合い方を教えてあげるのが、自分の役割だと思っています。例えば業務を通して話していても、考え方が違うと感じるシーンはたくさんあります。それを頭ごなしに否定せず、自分もやってみる。そのうえで「変えた方がうまくいく」と感じたポイントは、遠慮なく伝える。そうやって徐々に考えをすり合わせながら、距離を詰めて、困ったときに頼ってもらえる関係性を築きたいと思って行動しています。もちろん自分自身も、困ったときは遠慮なく後輩に頼らせてもらっています。 -
頼ることの大切さを知った瞬間。
こういった「人付き合い」を重視するのには、理由があります。それはコロナ禍で、自分の売上が前年比で30%にまで落ち込んでいたころ。どうしようもない事情とはいえ、やはり焦りも感じていたのですが、そこからお客さんがどんどん新しいお客さんを紹介してくださって、なんとか70%にまで持ち直したことがあったんです。普段からお客さんとは、それこそ商談以外の話だけで終わる日もあるような「人付き合い」をベースに向き合ってきたのですが、それが「困ったときに助けてくれる人間関係」に成長していたことを実感しました。
このことがきっかけで、大抵のことは「相談すれば何とかなる」、そんな風に考えるようになったんです。だからこそ、日ごろ仕事とは誠実に向き合うべきだと思いますし、誰かが困っていたら助けてあげられる人間でありたいとも思うようになりました。
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後輩が無駄話をしてくれたら、きっと嬉しい。
営業は、個人商店的なところもあると思います。自分自身のやり方、自分自身のペース。もちろん、それを自分で見つけることも大切です。ただ、長く生きていると絶対に困ってしまうタイミングは来るんです。そのときに、周りに頼れる人間がいるかどうかで、人生の難易度はガラッと変わります。だから日々肩ひじを張りすぎず、やわらかく人と接することも大事なんだと、若い子たちには教えていきたいですね。なんて、偉そうに言っていますが、自分が頼れる相手を増やしたいだけなのかもしれません。
でも、仕事ばかりしていると息が詰まるのは当たり前のことです。無駄話をしろ、プライベートの話をしろ、なんて言うつもりは全くありませんが、他愛もない話に付き合って食える後輩がいたら、めちゃくちゃありがたいです。だから、もし後輩たちが自分にくだらない話題を振ってくれたら、全力で応えようとは思っていますよ。