T.H
  • 兼光産業のルーツ、「卸売り」。

    兼光産業は大阪の松原市に位置する会社ですが、お客さまは全国各地にいらっしゃいます。というのも、私たちは直接的に飲食店さまと取引するだけでなく、地域の販売店さまとの取引も数多く存在するからです。私の仕事は、全国各地の販売店と密にやり取りを重ね、厨房機器を卸す商談をまとめること。販売店さまは地域一帯の飲食店と取引されるわけですから、一つひとつの商談の規模が大きくなるのが特徴的ですね。
    兼光産業は、今でこそ直接飲食店と取引していますが、ルーツは私たちが担う卸売り事業。卸売りは得意先との商談だけでなく、仕入先、つまり厨房機器を製造するメーカーさまとの調整も非常に重要な仕事になってきます。案件ひとつごとに関わるステークホルダーが多く、その中心に立つという仕事。当然、責任が重いポジションですが、そのぶんやりがいも大きい仕事です。どんな場面でも、兼光産業の看板を背負っているという自覚が、背筋を正してくれますね。

    兼光産業のルーツ、「卸売り」。
  • 社内のチームワークで、競合優位性を出す。

    先ほど、関わる人間が多いという話をしましたが、それは社内にも当てはまります。業務の特性上、出張も多く、デスクを離れている間は周りのフォローが必要になってきますし、案件ひとつをとってもチームワークが求められます。その点、兼光産業の社員たちは穏やかで落ち着いている気質の方が多いので、やりやすいなと感じています。私は課長というポジションで案件に携わっていますが、互いに相談しやすい環境だと思いますし、気配りも上手な人が多い。気が付かないうちに助けられていることもありますね。性格だけを見ると個性的なところもあり、それも楽しいのですが、仕事に関してはみんなプロフェッショナルに徹してくれていて、頼もしい限りです。
    卸の仕事は、スペックだけでは他社との違いが明確に見えにくいことも多い仕事です。だからこそ、細かいレスポンスの早さだったり、離れていても顔を見せにいく誠意ある行動が、お客さまにとっての信頼につながります。それらが実現できるのは、社内のチームの支えがあってこそだと思っています。

  • 喜びを分かち合えるのはこの仕事の醍醐味。

    初、「やりがいが大きな仕事」だと言いましたが、特に充実感を味わえるのは、やはり新しい販売店さんとの取引が決まった時です。この業界は新規参入が厳しく安定している反面、大手企業との競合が起こることが大半なのですが、その厳しい環境を乗り越えて受注できた瞬間。もうこの会社で働いて20年ほど経ちますが、いまだに高揚しますね。それに、関係者が多い分、喜びを分かち合えるというのも嬉しいことです。社内はもちろん、仕入先の方にも喜んでいただけるので。
    ただ、やみくもに汗を流すことだけが正しい仕事の仕方ではないということは、重々承知しています。時代は変わっていきますし、人力にだけ頼っていてはどうしても間違いが起こる。そこは社内のITシステムのアップデートを通じて、できるだけ最適化していきたいと考えています。古い会社のように見えるかもしれませんが、意外とそこは柔軟で、かなり前向きに取り組んでいますね。

    喜びを分かち合えるのはこの仕事の醍醐味。
  • 課長としてだけでなく、父親としても。

    ここまでの話だけだと、まるで仕事人間のように思われるかもしれませんね。でも私は、できるだけ定時までに仕事を終わらせることを大切にしています。その方がきっと周りの社員たちも帰りやすいでしょうし、何より家族との時間も大切だと思っているからです。
    仕事が終わってからは、子どもが通う空手教室についていき、指導の手伝いをしています。学生の頃は、かなり精力的に空手に取り組んでいましたし、空手から学んだことは、大人になって仕事をしていても、いろんなところで活きているなと感じます。礼を重んじる姿勢、人の痛み。言ってしまえば「思いやりの精神」ではあるのですが、言葉だけではなかなか身に付かない。それも体を動かせば深く理解できるというのが、私の考えです。子どもに大事なことを教えるのも、親の仕事だと思います。そう考えると、仕事を予定通りに終わらせるというのも、社会人として、大切な振る舞いだと考えています。